ハクサイ

白菜
















霜が降りるころから、だんだんおいしくなってくるハクサイ
鍋ものには欠かせない野菜です。
中国、朝鮮、日本では漬けものにして保存し、
野菜の少なくなる冬に備ます。

地中海や中央アジアのあたりから、2000年も前に中国に伝わりました
これだけ親しまれているハクサイですが、
日本で本格的に栽培されるようになったのは
明治末期というのですから驚きです。

1980年ころまでは、ダイコンに次いで二位の生産量だったハクサイですが、
その後、どんどん生産量が減っています。
冬になると何でもハクサイだった昔とは違い、流通が便利になり、
全国の野菜がどこでも食べられるようになってきたことも関係するでしょう。
キャベツにおされぎみでもあります。
若い人たちの漬けもの離れも考えられます。
核家族化、収納スペースの問題などもあります。
また、重いハクサイ収穫は相当な体力が必要というこれも深刻な問題です。
このごろは、ミニハクサイが歓迎され、出回るようになってきました。

全体の95%までが水分ですが、
ビタミンCカルシウム鉄などのミネラルも含みます。
中に秘めた薬効は優れたものがありますから、
今後いろいろな成分が解明されていくことでしょう。
白菜漬物













食べる胃腸薬
ハクサイ多量に食べても胃にもたれたり、体を冷やしたりしません。
それどころか鍋ものにしてやわらかく煮込んで食べると胃腸薬にもなるのです。
肉や魚などを食べ過ぎると、体に熱を持ち
胃や胸のあたりがもやもやし、胸焼けのような状態になります。
ハクサイは、そのような熱をさます働をします。

ハクサイ唾液などの消化酵素を含む分泌液の量をふやしますから、
それがさらに消化を助けるというわけです。
食物繊維が多いので、腸の掃除をして便通もよくなります

二日酔いに
ハクサイジュース二日酔いの妙薬
口の渇きをいやし、肝臓の働きを強め、アルコールの代謝を速めます。
ハクサイアクが少ないので、アレルギー体質の人でも食べられる人が多く、
やわらかく煮込めば病人でも虚弱体質の人でも食べられる野菜です。

油にもよく合い、他の材料とごま油などで炒めてから味をつけ、
水溶きの片栗粉を加えれば中華風

ホワイトソースで煮込めば洋風になります。
細くきざんでサラダに。
塩もみして一夜漬け
硬いところは軽くゆでてから水分をしぼり、甘酢などにつけて食べましょう。
ハクサイ料理には、パセリ、シュンギク、ホウレンソウ、ニンジンなどの
緑黄色野菜を組み合わせ、いっしょにいただきたいものです。



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