「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて(枕草子)」とあるように、日本は豊かな四季に恵まれています。
春のエネルギーは芽生え発散しようとするものであり、植物は発芽し、若芽を出し花を咲かせます。
人間も同様で、冬の間、身体の奥にしまっていたエネルギーを体中に行き渡らせていきます。
その主役となるのが「肝臓です。」

この「肝の陽気」がうまく全身に巡ると、気力は満ちてきて身体は温まり、上機嫌でお花見に出かける…という所ですが、なかなかそうもいきません。

春は精神的に不安定になりやすくストレスを受けやすい季節で、「肝の陽気」を巡らせる働きを衰えさせるので、なるべくストレスを溜めないように発散する事も大切です。

この様に、「陽気」と言うのは頭に集中しやすいので、イライラ・不眠・高血圧・精神病などもこの季節に悪化します。

眼や鼻に集中するとアレルギー性鼻炎・結膜炎になりやすく、また女性の場合、血が不足しがちになり生理が狂いやすく、影響を受けやすい季節ですので気を付けましょう。

以上の様に、肝臓の弱い人はこの春に体調が良くない事が多いです。


肝は血との関係が深い臓器です。肝の血を補う食べ物であるニンジン・ホウレンソウ・レバーなどを少し多く摂るようにすると良いでしょう。

 

粘っこい食べ物は発散を妨げるので、控え目にしましょう。
疲労回復の為には、酸味のものが有効です。
レモンや梅干しなど、酸っぱい物で肝臓の疲労回復をしましょう。
また肝は眼との関係も深く自然と交わるのは目の養生にもなり、穏やかな気持ちになります。

夜は遅くても大丈夫ですが朝早く起きるようにし、日の出と共に身体を起こす事を心掛けましょう。

天地の陽気を胸いっぱい吸い込んで、ゆったりと暮らすのが春の養生法です。



養生法