おすず治療室 はりきゅうLife♪

カテゴリ: 食べものはくすり

トウガラシ
唐辛子






















うどんやそばの薬味として欠かせないトウガラシ
キムチなどの漬けものにもなくてはならない香辛料です。
トン汁やダイコンのみそ汁、きんぴらゴボウなどにも
ちょっとふりかけると、ぐんとおいしくなります。

香辛料もいろいで、サンショウはミカン科コショウはコショウ科
トウガラシはナス科とそれぞれ科が違います。

トウガラシ南アフリカからコロンブスがヨーロッパに運び
十七世紀に中国に入ってきたといわれています。
ですから中国では南蛮のバンの音をとり
蕃椒(ばんしょう)」と呼ばれます。
日本にも十六世紀末から十七世紀初めにかけて
タバコと同時にポルトガル人によってもたらされたそうです。

体を温める
トウガラシ辛みのもとは、カプサイシンという物質です。
これは皮膚や粘膜を刺激し食べると口の中はもちろん、
食道や胃、腸の粘膜も刺激します。

適度な量トウガラシ摂取は体を温め
殺菌などの効果もあり、食欲を増進させます。
また、中枢神経を介してアドレナリンの分泌をうながし
その結果、体脂肪の分解を促進させます。
しかし、食べすぎは中枢神経にも影響し、体温が上昇したり、
頭痛やめまいなどの症状を起こしたりす
こともあります。
痔を患っている方は肛門の粘膜の炎症を
起こすことがありますので
、気をつけましょう。

東南アジアにはトウガラシを使った料理が多く、
激辛のトウガラシを食べると蚊に刺されないと信じられています
辛すぎて火を噴くような状態のときには
ピーナッツを食べるとおさまるそうです。

しもやけに外用
しもやけ




しもやけにはトウガラシ煎じ液をやけどをしない程度にさまし、患部を温めます
水を入れたタライも用意して交互に患部をつけると
さらに循環がよくなり、しもやけの予防や治療
になります。

トウガラシ入りの貼りぐすりも市販されており、
神経痛やリウマチによる痛みなどに用いられています
かぶれやすい人は、ガーゼなどの薄い布を一枚あててから、
くすりを貼りましょう。
熱めのトウガラシ煎じ液に浸したタオルをしぼり
患部を温めても効果があります。
五十肩などの慢性期にも有効で、温めると気持ちがよい場合に用います。

トウガラシアルコールで抽出した液は脱毛症のぬりぐすり
トウガラシチンキといわれ、ヨーロッパ流の毛生えぐすりです



 鍼灸おすず治療室
  (0985)22-2339

ハクサイ

白菜
















霜が降りるころから、だんだんおいしくなってくるハクサイ
鍋ものには欠かせない野菜です。
中国、朝鮮、日本では漬けものにして保存し、
野菜の少なくなる冬に備ます。

地中海や中央アジアのあたりから、2000年も前に中国に伝わりました
これだけ親しまれているハクサイですが、
日本で本格的に栽培されるようになったのは
明治末期というのですから驚きです。

1980年ころまでは、ダイコンに次いで二位の生産量だったハクサイですが、
その後、どんどん生産量が減っています。
冬になると何でもハクサイだった昔とは違い、流通が便利になり、
全国の野菜がどこでも食べられるようになってきたことも関係するでしょう。
キャベツにおされぎみでもあります。
若い人たちの漬けもの離れも考えられます。
核家族化、収納スペースの問題などもあります。
また、重いハクサイ収穫は相当な体力が必要というこれも深刻な問題です。
このごろは、ミニハクサイが歓迎され、出回るようになってきました。

全体の95%までが水分ですが、
ビタミンCカルシウム鉄などのミネラルも含みます。
中に秘めた薬効は優れたものがありますから、
今後いろいろな成分が解明されていくことでしょう。
白菜漬物













食べる胃腸薬
ハクサイ多量に食べても胃にもたれたり、体を冷やしたりしません。
それどころか鍋ものにしてやわらかく煮込んで食べると胃腸薬にもなるのです。
肉や魚などを食べ過ぎると、体に熱を持ち
胃や胸のあたりがもやもやし、胸焼けのような状態になります。
ハクサイは、そのような熱をさます働をします。

ハクサイ唾液などの消化酵素を含む分泌液の量をふやしますから、
それがさらに消化を助けるというわけです。
食物繊維が多いので、腸の掃除をして便通もよくなります

二日酔いに
ハクサイジュース二日酔いの妙薬
口の渇きをいやし、肝臓の働きを強め、アルコールの代謝を速めます。
ハクサイアクが少ないので、アレルギー体質の人でも食べられる人が多く、
やわらかく煮込めば病人でも虚弱体質の人でも食べられる野菜です。

油にもよく合い、他の材料とごま油などで炒めてから味をつけ、
水溶きの片栗粉を加えれば中華風

ホワイトソースで煮込めば洋風になります。
細くきざんでサラダに。
塩もみして一夜漬け
硬いところは軽くゆでてから水分をしぼり、甘酢などにつけて食べましょう。
ハクサイ料理には、パセリ、シュンギク、ホウレンソウ、ニンジンなどの
緑黄色野菜を組み合わせ、いっしょにいただきたいものです。



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シュンギク
シュンギク







おひたしあえもの鍋料理天ぷらのほか、汁ものにも応用され、
冬には欠かせない香りの高い野菜です。

高麗菜菊菜無尽草とも呼ばれます。
地方によっては、サツマギクキクナデシコオランダギクなど
たくさんの呼び名があります。

原産地は地中海沿岸部。
食用としているのは、日本中国インドフィリピンタイなどで、
ヨーロッパでは花を観賞用にしています。
日本には江戸時代に入ってくました。

旬は晩秋から冬にかけて。

春に菊のような花が咲くのでシュンギクと呼ばれます。
家庭菜園やプランターなどでもよく育ちます。
タネをまくと、よく発芽し、四・五葉でつむと、わき芽が次々と伸びてきます。
やわらかい葉で香りもよく、美味です。

シュンギクゆでるときは、太い茎のほうから熱湯に入れ、さっとゆでます。
よくしぼってから、しょうゆを少しかけてしぼります。
しぼるときは、巻きすを使うと便利です。
からしじょうゆであえるゴマであえるレモン汁を加える
ユズを刻んでユズ風味にする、いろいろな味で楽しんでください。

食べる胃腸薬
シュンギク香りのもとは精油
この精油は胃腸のぜん動を盛んにし、胃もたれや食欲不振に役立ちます
胃の働きが弱く、胃のあたりでチャポチャポと音がする人シュンギクを食べると、
水分代謝がよくなり、余分な水は尿として腎臓から排泄されます
胃酸過多で胃がただれやすい人にも向いている野菜です。
食物繊維も多く、整腸作用もあり、便通を改善します
お腹の冷えや痛みにも有効ですから、鍋料理などでたくさん食べましょう。
鍋ものに入れるときは、煮すぎないように、食べる直前に入れましょう。

ベータ・カロテンがいっぱい
シュンギクベータ・カロテンはホウレンソウよりも豊富です。
ベータ・カロテンは体内でビタミンAに変わります。
ビタミンA目の疲れをとり、皮膚や粘膜を丈夫にします
のどが腫れたり痛んだりする人に適しています。
葉のしぼり汁は青汁の原料にもなり、
多量のカロテンをとることができ、胃腸の掃除などにも有効です。

生理や食生活の影響などが重なって、若い女性の貧血が目立ちます。
シュンギク鉄分も多ので、鉄欠乏性貧血にはとても適した野菜です。
またシュンギクには整腸作用もあり、腸からのミネラルの吸収もふえ、
貧血にはとても優れた効果をあらわします。

カルシウムも比較的多い野菜です。

カゼの妙薬
シュンギク精油には発汗作用もあり、体を温め、
痰にも効果があり、カゼのときに応用
できます。

シュンギクやネギを多めに入れたみそ汁、
うどん、雑炊、おかゆなどの形で食べましょう。
ビタミンCも多いのでカゼにはとくに有用です。
シュンギクビタミンCは極端に熱に弱いので、
加熱は最小限にしましょう。

シュンギク煎じ液をさましてからうがい液にすると、
ネバネバをやわらかくして出しやすくします。

浴剤にすると香りもよく、血行がよくなりますから、
しもやけや腰痛、冷えなどに有効
です。
葉のしぼり汁は、のどの痛みや打撲などのときの湿布薬になります。



いよいよ、本日セミナー開催のデス!!!
『第13回東洋医学セミナー』
  日  時:11月20日(木)19:00~
  定  員:15名
  参加費:無料(筆記用具をご持参下さい)

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本日は…果物の「カキ」です。
柿
















カキは日本に最も古くからあるくだも
ので、氷河時代の化石も見つかっているほどです。
原産地は中国や日本
甘ガキ日本にしかありません
学名もカキ属カキという具合です。

渋ガキを温湯につけたり、アルコールを噴霧したり、
炭酸ガスで処理すると、甘くなり、このことを、「渋抜き」
といいます。
これはシブオールというタンニンが、水に溶けにくい状態に変わるこです。
舌に広がらないので渋みは感じませんが、渋がなくなるわけではありません

中国ではカキ根、実、果実の皮、樹皮、ヘタ、葉
そして干しガキにつく白い粉までも薬用にします

二日酔いの妙薬
カキには、酔いをさます効果があります。
酒を飲む前カキ食べるとアルコールが早く代謝され、悪酔いの予防になります。
二日酔いで気分が悪いときにももちろん有効。
生のカキビタミンCが非常に多く、肝臓の解毒作用を助けます
しかし、ビタミンCの少ない干しガキにも
アルコール代謝をよくする働きがあるところをみると、
ビタミンCだけの効果ではなさそうで、
利尿作用や胃の熱をとり去る働きなどが関係しているようです。

しゃっくりが止まる
カキのヘタは「柿蒂(してい)」といい、漢方薬の材料にもなっています。
カキヘタはしゃっくりや嘔吐、せき止め、夜尿症の妙薬として知られています。
しゃっくりには、乾燥させたカキのヘタ10個を
約200ミリリットルの水で10分ほど弱火で煎じ、一回に飲みます。
ショウガをスライスして加えて煎じると、嘔吐を止める作用が強くなります


万病に用いるカキの葉茶
カキの葉には、体の中でビタミンCに変化するプロビタミンCが豊富に含まれています
これはビタミンCと違って、熱によって破壊されません
その他ビタミンA、K、P、いろいろなミネラル類も含まれています。
とくに5~6月に採集した若葉は生でも食用にでき、青汁にも最適。
天ぷらにするととてもおいしいものです。

カキの葉茶は6~10月ころに採集した若葉を原料にします。
葉を陰干ししてから大きい葉脈をとり、刻んでから蒸し、さらに陰干しします。
蒸すことで美しい緑色を保ち、ビタミンCの酸化を防止できます。

カキの葉茶に80~100度のお湯を注ぎ、10~15分待ち、お茶がわりに飲みます。
カキの葉茶を常用すると、血糖値が下がり糖尿病が改善したり、
ダイエットやアトピー性皮膚炎などへの効果も期待できます

また、骨が丈夫になる、新陳代謝が活発になる、
動脈硬化が予防できるなどの効果
もあります。

カリウムが多くナトリウムが少ないので利尿作用があり、
その結果、血圧も下がります
カキの葉茶の出がらしは、布袋に入れてお風呂に入れ、浴剤とします。
皮膚の炎症を抑え、殺菌などの効果もあるので、スベスベの肌になります。
干し柿
















渋の効果
カキの渋味はポリフェノールという物質。
タンニンとも呼ばれます。
お茶や紅茶、ゲンノショウコなどのほか、ほとんどの植物に含まれています。
でもカキタンニンの含有量は抜群。
カキの渋は昔から脳出血や脳梗塞の後遺症の特効薬として知られています。
また打ち身、しもやけ、ヤケドなどのときに、
患部
カキ渋をぬる民間療法もあります。

干しガキの表面の白い粉「柿霜(しそう)」といいます。
柿霜マンニトール、果糖、ブドウ糖、ショ糖などの糖類を含み、
せきや痰、のどの痛み、口内炎、舌の炎症や痛みなどに有効
他の漢方薬の材料といっしょにして胃腸薬の治療にも用いられます。

適量を食べましょう
昔から「カキが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。
果物が豊富なことは健康のバロメーター
ところが「おなかを冷やす」ということでカキを食べない人も案外多いのです。
確かに胃腸の弱い人が多く食べ過ぎれば、おなかが痛むこともあります
またタンニンが多いので、食べ過ぎれば便秘をすることもあります
でもおなかに熱を持つような肉類、魚類を食べたときなどは、
こういうだものを食べてちょうどよくなるのです。
一人ひとりの適量を食べましょう。



『第13回東洋医学セミナー』
  日  時:11月20日(木)19:00~
  定  員:15名
  参加費:無料(筆記用具をご持参下さい)

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今日は~
「シイタケ」です。
シイタケ
















独特の香りと味とで親しまれているシイタケ
もっとも親しまれているキノコではないでしょうか。
新鮮なシイタケは網焼きし、ほんの少しの調味料でいただくのが最高です。
中華料理にも、西洋料理にもよく合います。
鍋料理、天ぷら、炒めものなどにも用いられ、
特に干しシイタケは日本の伝統食に欠かせません。

シイタケ栽培は、江戸時代の中ごろからおこなわれていたそうです。

骨をつくる・動脈硬化予防にも
シイタケにはエルゴステロールという物質が豊富に含まれています。
これは、紫外線に当たるとビタミンD²に変化し、骨の形成を助け
骨粗しょう症などの予防に役立ちます。
日光に当てた干しシイタケはビタミンD²の宝庫
生のものより香りも栄養も豊かです。
ほとんどの市販品は電気で乾燥させたもので、ビタミンD²ができません
半日くらい天日干しし、5~6時間かけてゆっくりもどします
干しシイタケ





















シイタケに含まれるエリタデニンという物質は、
血液の中のコレステロールをきれいに掃除する働きをします
コレステロールの沈着を防ぐ物質もあります。
ですから動脈硬化高血圧狭心症心筋梗塞
脳梗塞糖尿病などを予防し、老化を防ぎます

血液がきれいになり循環が改善しますから、冷えや疲労などにも効果があります。

がん予防の妙薬
シイタケ毎日食べている人は、がんにもなりにくく
長生きしている人が多いという調査結果もあります。
日本の民間療法では昔からキノコ類はガンの薬とされていました。
キノコ類の中には抗がん作用が認められ、
医薬品としてがんの治療に用いられているものもあります。

キノコから抽出した成分の抗がん作用の研究もおこなわれています
この物質は免疫機能を高める強い効果があることがわかっています。
今ではアメリカでもシイタケの栽培量が増え、よく食べられるようになっているそうです。

カゼの妙薬
干しシイタケにはうまみの成分が多く、コンブなどのアミノ酸類といっしょになって、
ますますおいしい味になります。
干しシイタケのもどし汁はお吸いものだけでなく、さまざまな料理に利用したいものです。

シイタケ煎じ液にハチミツを加えて飲むと、せき止めや痰切りの薬になります。
常食すればカゼをひかなくなるといわれます。
夏バテや消化不良、嘔吐などにも煎じ液は有効です。

眠れないときは、干しシイタケのかけらなどに熱湯を注いで飲みましょう。




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